「雨水利用ハンドブック」は雨水の貯留・利用・浸透に関する総合的な技術書です。
雨水利用に期待される役割や機能が多面的であるために、関連する技術も幅広く、雨水利用に関わる多くの方々の参考資料として役立つよう、できる限り多くの情報を網羅しました。また、末尾には雨水利用に関連する各会社の最新の技術資料を紹介し、新しい情報源になるよう配慮しております。
(平成10年8月発刊)
価格 3,850円(税込)
目次
- 第Ⅰ編 総論
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- 雨水利用にあたり、人と水との関わり、都市と水との関わり、雨水利用の意義などについてとりまとめています。
- 第1章 都市と水
- 第2章 望ましい雨水利用システム
- 第3章 ハンドブックの構成
- 第Ⅱ編 雨水利用に関する基礎知識
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- 雨水利用について考えようとする場合に「雨はどのくらい集められるのか」、「集められた雨の水質はどうか」、「目的別に利用する水の量はどのくらいか」、「雨水利用の経済性はどうか」などについて整理しました。
- 第1章 降水量、集水量
- 第2章 雨水利用と水質
- 第3章 雨水利用の用途と必要量
- 第4章 雨水利用の経済性と水コスト
- 第Ⅲ編 関連技術
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- 雨水利用に必要な施設、整備についてまとめたもので、具体的に雨水利用施設を計画する場合に、どのような施設、設備があるかを知ることができます。ここでは施設として、集水施設、処理施設、貯留施設、浸透施設をあげ、考えられる施設の形態についてまとめています。また関連技術として環境エネルギーの利用技術についてもふれています。
- 第1章 集水技術
- 第2章 水質処理技術
- 第3章 貯留技術
- 第4章 浸透技術
- 第5章 環境エネルギー利用技術
- 第6章 維持管理技術
- 第Ⅳ編 機能評価手法
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- 雨水利用施設を設計する場合に必要とされる定量的な解析手法をまとめたものです。利用に関する解析手法としては集水面積、使用量、貯留槽容量から、雨水利用率(降った雨の内どれだけが利用できるかを示す割合)、上水補給率(総使用量に対して雨水で不足する水量を上水で補給する割合)を求める手法について整理してあります。流出抑制に関する手法としては、貯留施設の容量評価手法、浸透施設の評価手法について示しました。浸透施設に関しては、総雨量に対する浸透量の割合を求める方法について述べてあり、併せて貯留による流出水の水質改善効果についても示しました。
- 第1章 利水機能の評価手法
- 第2章 流出抑制機能の評価手法
- 第3章 水収支改善機能の評価手法
- 第Ⅴ編 雨水利用事例等
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- 既存の雨水利用施設の代表的な事例についてまとめたものです。
団体の補助事業、助成制度などの施策を紹介し、さらに雨水利用に関連する技術基準について整理しました。 - 第1章 実施事例
- 第2章 貯留浸透施設による水環境対策事例
- 第3章 雨水利用関連施策
- 第4章 技術基準等
- 既存の雨水利用施設の代表的な事例についてまとめたものです。
- 資料編 雨水利用関連会社紹介