近年、先行的にいくつかの都市河川流域で水循環再生のためのマスタープランづくりやプロジェクトが進められていますが、本書は、そういった場合に必要となる水循環系の定量化に係わる関連技術の動向を体系的に取りまとめるとともに、データ収集から現存するモデルの長所・短所の比較、さらに効率的なモデルの開発を盛り込んだ解説書となっています。
(平成12年12月発刊)
頒布については、実費2,200円(税込)+送料にてお送り致します。
■ 頒布物内容
「都市域における水循環系の定量化手法」 1冊
目次
- 第1編 概説
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- 1. はじめに
- 1.1 背景
- 1.2 水の流れのシステムとしての水循環系
- 1.3 行政の動向
- 1.4 本書の目的および適用範囲
- 2. 流域の都市化と水循環系に係わる課題
- 2.1 洪水制御
- 2.2 水資源の開発・保全
- 2.3 汚濁制御
- 2.4 都市河川平常流量の確保
- 2.5 生態系の保全・復元
- 2.6 熱環境の改善
- 3. 水循環系の視点の重要性
- 3.1 都市の水問題と水循環系
- 3.2 水循環系のマネジメント
- 4. 水循環系の保全・再生に関する具体的な取り組み事例
- 4.1 我が国における水循環系の保全・再生プロジェクトの経緯
- 4.2 ニュータウンにおける水循環系保全プロジェクト
- 4.3 流域における水循環系再生プロジェクト
- 5. 水循環系を定量化するための解析手法
- 5.1 水文解析から水循環系解析への移行
- 5.2 水循環系の概念と機構
- 5.3 解析モデルの現状と課題
- 5.4 本書で紹介する解析手法
- 6. おわりに
- 1. はじめに
- 第2編 技術解説
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- 1. 技術解説編の構成
- 2. 水循環系を理解するための情報収集・整理
- 2.1 気象・水文データ
- 2.2 流域情報
- 3. 解析手法の解説
- 3.1 解析対象
- 3.2 水収支による方法
- 3.3 SMPTモデル
- 3.4 SHERモデル
- 3.5 PDEモデル
- 3.6 解析手法に関する注意点
- . ケーススタディー(その1)
- 4.1 年間水収支による方法
- 4.2 水循環系モデルの作成
- 4.3 SMPTモデルによる方法
- 4.4 SHERモデルによる方法
- 4.5 PDEモデルによる方法
- 4.6 計算結果の比較
- 5. ケーススタディー(その2)
- 5.1 複数流域への適用(SHERモデル)
- 5.2 対策と効果の定量的な関係
- 6. 解析モデル実行ファイルの配布